ユニオン概要

第77期 委員長挨拶


組合員の皆さまに組合活動へのご理解とご協力をいただいて9月10日(日)に定期大会を開催し、第77期マキタユニオンがスタートしました。
新型コロナウイルス感染症は世界経済、政治から私たちの暮らしや働き方、価値観にまで大きな影響を与えましたが2類相当から5類に移行し、収束の兆しとなりつつも夏季の感染者増加などコロナの影響は残っております。
さて、私たちを取り巻く環境で世界経済の見通しは米国、ユーロ圏については2022年同様の傾向で直近は減速するものの、長期的には勢いを取り戻す方向です。今後の懸念としては、昨年のロシアによるウクライナ侵攻後に急騰した食料とエネルギー価格など、米欧の物価上昇は依然として世界的インフレ圧力になっています。
日本経済においては、自動車産業の半導体不足緩和と内需を中心に緩やかに回復傾向です。個人消費は、物価高の影響を受けつつも賃金上昇の追い風と訪日外国人の増加によるインバウンド消費を背景に観光・サービス業も回復しています。設備投資は、中長期視点の投資が行われ底堅く推移する傾向ですが、急激な為替変動と世界経済の動向が私たちの生活に影響を及ぼす懸念があります。
そのような中で、マキタユニオン2023春の取り組みを振り返ってみますと上部団体である電機連合を中心にして電機産業の成長に向けて『人への投資』の重要性や競争力のある賃金水準の実現と、食品・エネルギーなど急激な物価上昇に対する対応が社会的に求められ、世間も含め賃上げ機運が大きく高まった年でした。マキタユニオンも二十数年ぶりの高い水準改善要求を行い、結果は電機連合大手の12中闘組合と同じ水準の満額回答となりました。
まだまだ景気回復の実感がないのが実情ですが、労働組合の目的である組合員の生活の安定と向上をめざします。そのために雇用の安定と労働条件の維持・改善を基本任務とし、経済的および精神的ゆとり・豊かさを実現する取り組みと活動をしていきます。
77期は、ユニオン組織力を活かして組合員の皆さんからのご要望などを広くお聴きし、職場の第一線の実態や課題を私たち執行部も一緒になって把握します。課題解決に向けてのコミュニケーションが従来以上に大切になると考えています。
最後に、私たちを取り巻く環境は今まで以上に、急激かつ大きな変化をしていきます。変化が激しいからこそ、組合活動の原点である「職場に軸足を置いた活動」を着実に実践していきます。
組合員の皆さまのサポートがなければ私たち労働組合の活動は成り立ちません。今後も組合員の皆様のご理解・ご協力の程、よろしくお願いいたします。